はつねの記録

読書記録とか日記とか色々。

読書記録

2024年の締めは『サロメ』!/2024年12月読書記録

「好きなように本を選ぶ」とは、単にいい加減に選ぶことではない。自らの好奇心と感受性を信じてそれを鍛え、自分の時間を支払って、本を選ぶ自由を守ることだ。自らの趣味嗜好を認識し、時にはそこから一歩出てみようと試みることだ。その挑戦がなければ、…

初めて王谷晶作品を読む。/2024年11月読書記録

けれどその動機も感情もまた、名前はつけられない。愛ではない。愛していないから憎みもしない。憎んでいないから、一緒にいられる。今日も、明日も、来年も、おそらく死ぬまで。 引用元:王谷晶『ババヤガの夜』(河出文庫)Kindle版 p128 10月に桐野夏生の…

初めて桐野夏生作品を読む。と思いきや。/2024年10月読書記録

いやな夢を見ていた。 私はマイクロバスの後部座席に一人座り、どこかに向かっているところだった。どうやら、行く当てのない旅の途中らしい。 引用元:桐野夏生『新装版 顔に降りかかる雨』(講談社文庫)Kindle版 p5 読んだことのない作家の作品を読もう!…

初めて斜線堂有紀作品を読む/2024年9月読書記録

これは僕がいかにして化物を愛するようになったかの物語だ。 引用元:斜線堂有紀『恋に至る病』(メディアワークス文庫)Kindle版 p6 8月は再読ばかりだったので、9月は読んだことない作家の作品をたくさん読むぞ!と意気込んだものの…結局、新規開拓は斜線堂…

真夏のレクター四部作再読祭/2024年8月読書記録

祝福すべき沈黙を、きみは何度も何度も自力でかちえなければならない。なぜなら、きみは人の苦難を見て、その苦難に駆り立てられるのだが、苦難は永劫に消えることはないからだ。きみを訪ねるつもりはまったくないよ、クラリス。きみがいてくれたほうが、こ…

とにかく暑い。/2024年7月読書記録 

名探偵も大悪漢も、一週間も物も食わなかったら、追いつ追われつどころじゃない。サム・スペード以下のタフな私立探偵だって、ふわふわになって、へたばってしまう。 引用元:日影丈吉『ミステリー食事学』(ちくま文庫) p17 暑すぎる!!「涼しい午前中に夏…

梅雨に振り回される/2024年6月読書記録

夢を見るからこそ私たちはこうして存在している。夢を見るために生まれ、生きている、と言ってもいいぐらいだ。もし生きとし生けるものが夢を見なくなったら、いつしか〝夢の海〟は涸れはて、命の循環は途絶え、宇宙はただ、石ころとガスが浮かぶ巨大な暗が…

とにかく、読む。書く。/2024年5月読書記録

わたしは誰かにたいしてうらやましいとか、誰かのようになりたい、とか思ったことがない。それはべつに、人間ができているからではない。自分に自信を持っているとか、そういうことでもない。それほどまでに強くなにかを求めた経験がないからだ。 引用元:寺…

読書の幅を広げたい人へ / 桜庭一樹『少年になり、本を買うのだ 桜庭一樹読書日記』

新しいもの、古いもの。この国の仲間が書いたもの、異国のべつの時間を生きた人が書いたもの。どの本も、素晴らしい世界を予感させてきらきらしている。 引用元:桜庭一樹『少年になり、本を買うのだ 桜庭一樹読書日記』(創元ライブラリ)Kindle版 p420 読書…

いしかわゆき『書く習慣』に誘われて

この本では、「どう書くか」は学べないかもしれません。 でも、あなたのなかにある「書きたい」気持ちを育んで、無理なく楽しく続けられる「習慣」を身に着けられる本にはなっている自信があります。 引用元:いしかわゆき『書く習慣』(クロスメディア・パブ…