はつねの記録

読書記録とか日記とか色々。

2024年の締めは『サロメ』!/2024年12月読書記録

「好きなように本を選ぶ」とは、単にいい加減に選ぶことではない。自らの好奇心と感受性を信じてそれを鍛え、自分の時間を支払って、本を選ぶ自由を守ることだ。自らの趣味嗜好を認識し、時にはそこから一歩出てみようと試みることだ。その挑戦がなければ、私はいつか、いつも似たような本ばかりを読むことになるだろう。それはきっと心地いいに違いないが、でも少しさみしいではないか、本はこんなにあふれているのに。
だからこそ私は、今日も好きに本を選ぶのである。

引用元:米澤穂信『米澤屋書店』(文春文庫) p80

積読解消とブログ放置防止の為に、この読書記録を初めたけど、今のところちゃんと毎月更新出来ていてひと安心!この調子で続けていければいいなぁ…

【2024年12月に読んだ作品】

白梅ナズナ/まきぶろ『悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~』1巻〜5巻

Kindle Unlimitedで1巻だけを試し読みするつもりだったけど、あまりにも面白くてすぐに既刊を揃えた!
ストーリーは面白いし、絵も美しい。
何より、エミとレミリアの互いを愛し慈しむ関係性が良い。しかし、愛する対象がエミだからこそ優しい世界を作ろうとするのであって、根本的にレミリアが“悪役令嬢”であることに変わりはないんだよね…
あと、エルハーシャ殿下と側近達が好き!
スフィアさんとクリムト君もどうなるのか気になるな〜〜!!

歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』

有名作品だけど、奇跡的にネタバレに触れることなく読めて助かった!
確かに、ちょっと違和感ある箇所はあったけど、全然分からなかった。先入観がめっちゃ仕事した…

背筋『口に関するアンケート』

怖がりなのでホラーは基本的に読まないんだけど、表紙は不気味だし装丁は同人誌みたいだし、書店で目立ってたので無視出来ずに買ってしまった。
ずっと嫌な感じで怖い。とはいえ、それほどでも…とちょっと舐めてたけど、最後の最後が怖すぎるのだが!?タイトル、そういうことか!

瀬戸口みづき『ローカル女子の遠吠え』11巻

おぉ、ついに本格的に富士登山!
そして、山梨のナイスミドルにようやく名前が!改めて1巻読み返したら、ナイスミドルは水馬さんより早く登場してる…ここまで名前なかったの凄いな…

平尾アウリ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』11巻

第58話によって、ちゃむの前列の衣装はリボン、後列はネクタイということに今更気付いた…
今回は出番が少ないけど、その少ない出番の中でも舞菜に対してあーやは良いことを言う。しっかりしてて可愛いな!!やっぱり、ちゃむは箱推しだ!

米澤穂信『米澤屋書店』

米澤穂信がずっっっと本の話をしている最高なエッセイ&対談。桜庭一樹読書日記シリーズをこよなく愛する人間なので、こういう作家によるビブリオエッセイはなんぼあってもいい!!
図書カード三万円使い放題企画のエッセイ「鷹と犬」が特に面白い。予算と体力の配分が上手くいかないの身に覚えがあり過ぎる…
とりあえず、ヘレン・マクロイ「東洋趣味」はマストとして、読みたい本がめちゃくちゃ増えたな〜!
そして、大好きなくせに未読作品が多いので、そもそも米澤穂信作品を読まなければ…

オスカー・ワイルド/河合祥一郎(訳)『新訳 サロメ』

ヨカナーンがサロメに対して敬語を使っている箇所があり、ヨカナーンが敬語を使うイメージないな〜と思っていたら。訳者あとがきによると、その箇所はヨカナーンがサロメを意識していることを示しているらしい。なるほど…
やっぱり『サロメ』好きだ!!

【2024年12月のまとめ】

2024年12月1日時点で積読は569冊。
12月中の積読追加が19冊、読了・再読が11冊。
結果、12月31日時点で積読577冊。

2024年の読了冊数は漫画を含めて117冊。
今年の目標読了冊数は140冊だったので、思ったよりも積読消化出来ず…

6月に読むぞ!と意気込んでいた『サロメ』を12月に読んでいるし、次月に読む本を設定してたけどあんまり意味なかったし、やっぱり読書は気まぐれなものだ、と実感。

来年もゆるゆる読書生活を楽しむぞ〜!!