はつねの記録

読書記録とか日記とか色々。

『佐武と市捕物控』との出会いが思い出せない。/2025年11月読書記録

もう11月!?
月並みな感想だけど、本当に年齢を重ねる度に一年ってあっという間になるんだな…としみじみ。
今年も本棚の整理整頓が出来なかったな…

【2025年11月に読んだ作品】

横溝正史『蝶々殺人事件』

今年の「1000問の金田一耕助」出題範囲。
吉川晃司主演でドラマ化した時に再読しているので、5年ぶりの再読!!
何度読んでも面白いけど、何度読んでも犯人の計画・行動を全て理解出来ている気がしない。結構、ややこしいよね…『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』みたいなのが欲しい…
ということをXでポストしたら、神様のような方が登場人物の行動表をネットプリントで上げてくれたので、速攻で印刷した!!めっちゃ分かりやすい!!横溝クラスタの優しさに救われた…
あと、収録されている短篇「蜘蛛と百合」・「薔薇と鬱金香」も耽美かつ浪漫で大好き!

生島治郎『あなたに悪夢を』

〈奇妙な味〉の短篇集。
1980年代に出版されたものなので、どうしても古臭く感じてしまう部分もあるけれど、それを差し引いても面白い。
香港における男女の縺れと美食への執着が恐ろしい「香肉」、戦後の華族の歪みと子供の残酷さが融合した「蜥蜴」、リアルと幻想の境目が曖昧な「頭の中の昏い唄」がお気に入り。
SF系の〈奇妙な味〉より、幻想やミステリ系が好み!
ついつい短篇集ばかり探しちゃうけど、そろそろ生島治郎の長篇ハードボイルド作品も読んでみるか…

石ノ森章太郎『佐武と市捕物控』1巻〜8巻

〈石ノ森章太郎デジタル大全〉シリーズ。
存在を知ったきっかけは全然思い出せないけど、めっっちゃ好きな漫画!!好きすぎて、アニメのDVDボックスも持っている。
下っ引きの佐武と盲目の居合斬りの達人・市のバディによる一話完結型の事件簿。
人間の欲深さ・報われなさを描いた事件が多く、どれも面白いけど、哀しい。
市やん推しなので、市やんメインの話である「うらみ」・「氷の朔日」・「熱い風」が特に好き。

島本理生「愛することを知らない子は」

文芸誌『GOAT』収録。
初めての島本理生作品。
恋愛小説かな〜と気軽に読みはじめたけど、結構おっっっもい話でビビった…
もっと、こう語り手の恋愛メインかと思ったから!完全に油断した。
もともと気になっていた『ファーストラヴ』がより気になってきた…

【2025年11月のまとめ】

2025年11月1日時点で積読は684冊。
11月中の積読追加が18冊、読了・再読が10冊。
結果、11月30日時点で積読698冊。

今月はほぼ再読のみ。今年の目標読了冊数130冊を達成しちゃったので、だらけちゃったな…
もうそろそろ、年末年始に読む本を決めないと!

今更だけど、モキュメンタリー・ホラー流行ってる??/2025年10月読書記録 

今年も「1000問の金田一耕助」の申し込み時期がやって来た!!
岡山県倉敷市が主催している金田一耕助と高梁川周辺の知識を測る検定試験「1000問の金田一耕助」。問題は11月下旬に自宅へ郵送していただける+本・ネットの活用可なので、毎年気軽に参加している。
出題範囲になる横溝正史作品を再読する良い機会だし、岡山県倉敷市に詳しくなれるし、良いことだらけ。岡山県ひとり旅してみたい!(出不精なので道のりは長い…)

【2025年10月に読んだ作品】

皆川博子『聖女の島』

10年ぶりに再読。再読とはいえ、記憶は全くなかった…
問題のある少女達のために、軍艦のような孤島につくられた矯正施設。その施設長から助けを求められた修道女(マ・スール)が島へとやって来るところから物語は始まる。
特別に大きな事件はないので、あらすじは説明しにくい…正直読んでも何がなんだか?な内容だけど、耽美・猟奇・狂気の皆川博子の世界観がぎゅっと詰まっているので、本当に好き!

実村やこ『洸生くんに推されるなんて聞いてません』1巻

たまたまSNSの広告で見かけた「だって私には推しがいるから!!」の熊川さんがべらぼうに可愛かったので衝動買い。
お互いに推して推されて、熊川さんも洸生くんもずっと可愛い…

見延案山子(漫画)/みなと(原作)『超弩級チート悪役令嬢の華麗なる復讐譚』8巻

悪役令嬢VS聖女のバトル!!
悪役令嬢モノなのに、パワーで決着をつける。最後まで良いバトル漫画!(悪役令嬢モノとは?)
第33話ラスト、タイトルの出し方がスタイリッシュ過ぎた。このタイミングで改めてタイトル出すの天才の発想。
そもそも、聖女マナとの闘いで物語は終わりだと勝手に思っていたので、第二部へ続くことに驚いた。嬉しい驚き!
しかし、聖獣プクル…いや、救われて欲しいとは思ってたけど…ちょっと想像とは違う方向性だったね??

市川沙央『ハンチバック』

文庫化記念に、文庫で再読。
初読時は感情の奔流に飲み込まれて、考察とか全然考えられなかった。しかし、改めて読むと釈華さんと紗花ちゃんの関係性?は謎だ…どういうことなんだろう…それとも、どっちがどうとか考えることは不粋かな??
文庫に収録されている「市川沙央・荒井裕樹 往復書簡」のおかげで、より作品の解像度が上げられた気がする。これからも追っかけるぞ、市川沙央!!

知念実希人『閲覧厳禁 猟奇殺人犯の精神鑑定報告書』

『スワイプ厳禁』の続篇?となる作品。この2作は『スワイプ厳禁』→『閲覧厳禁』の順番で読んでほしい。
大量殺人を犯した犯人の精神鑑定を行った医師へのインタビューがメインのモキュメンタリー形式の作品。
意外な展開が続き面白くはあるけど、イラストや色々なフォントが多用されていて、結構気が散って疲れちゃった…視覚情報に振り回されたな…ただ、普通の小説だったら、より一層怖くて読めなかったかも?
あと、今更気付いたけど、もしかしてモキュメンタリー・ホラーが流行っている??教えて有識者!

ぶっくま『「知る」を最大化する本の使い方』

読書は娯楽だと思って生きてきたので、成し遂げたい目標のための「目標型選書」や悩みを解決するための「悩み解決型選書」よりも、とりあえず知識を得たい「知の体力型選書」しかしたことない…そう考えると、なんとなく選んでばかりなので、意識的に「選書」をしたこともないかも??
前田裕二『メモの魔力』のトピックだった「抽象化」がこの本でも重要視されているので、「抽象化」を学ぶために、意識して「選書」をするぞ!

西澤保彦『殺意の集う夜』

西澤保彦作品読むの、初めて!
自らの罪を被せるために友人を殺した犯人を全力で推理するという「犯人」が「探偵」というなかなか珍しいパターンのミステリ。
中盤からテンポ良すぎて、怒涛の展開がすご過ぎる。お、面白かった…!!
というか、タイトル通りで治安悪すぎ〜!!
結構、死体が出るけど全員自業自得感あり、倫理観がお休みしちゃって、スカッとする!

尼子騒兵衛『落第忍者乱太郎』2巻

この巻は、武道大会・夏休みの家庭訪問・らんきりしんによる和議状届けがメイン。
武道大会で滝夜叉丸先輩が出てきたんだけど…普通だ!?アニメのインパクトが強すぎるせいか、普通で驚いた!!
アニメが大好きなのはもちろんだけど、原作も面白くて好きなので、ちょっとずつ読み進めよう!

彩図社文芸部(編)『文豪たちの悪口本』

エピソード紹介本かと思いきや文豪たちが悪口を書いた手紙や随筆、日記をまとめたもの。
中原中也の悪口はあまりにもストレート過ぎて、ここまでくると清々しくて好きだ。あと、太宰治に言ったとされる有名な悪口(?)「青鯖が空に浮かんだような顔」!どんな顔か全然分からないけど、言葉の組み合わせが好き。
そして、谷崎潤一郎と佐藤春夫のアレはなに??最終的に結局は佐藤と千代は結婚してるの!?どういうこと??他人の色恋沙汰って、本当に謎が深すぎるよね…

【2025年10月のまとめ】

2025年10月1日時点で積読は673冊。
10月中の積読追加が20冊、読了・再読が9冊。
結果、10月31日時点で積読684冊。

一年前と比較して、積読数の増減はどうなっているのだろう??と思い、去年のブログを見てみたら、2024年10月31日時点の積読は555冊!?一年間で129冊も増加してる!?
あまりにも計画性のない読書生活を送っていて我ながら驚く…

背筋作品、結構好きかも。/2025年9月読書記録

Netflixのドラマ『クイーンズ・ギャンビット』を会社の同僚が「絶対に好きですよ!」と勧めてくれた。確かに面白そう。でも、Netflix入ってないし…と悩んでいたら、原作小説があったので迷わず購入。
「お勧めしてくれたドラマの原作小説買ったよ!」と報告しようとしたけど、ふと思った。もしかしたら、「そういうことじゃないんだよ」のお手本みたいなことをしてしまったかも…ドラマをお勧めしてくれたのに、原作小説を買うって微妙に何か違うかも??
と、とりあえず、報告するのは読んでからでも遅くはない…(いつ読むかは不明だけど…)

【2025年9月に読んだ作品】

谷瑞恵『伯爵と妖精 駆け落ちは月夜を待って』

短篇集。
雑誌「Cobalt」に掲載されていた「恋占いをお望みどおり」が初めて読んだ〈伯爵と妖精〉シリーズ作品のはず。可愛い作品だな〜本篇も読んでみよ〜と思って、第一作目から読みはじめたらいきなりエドガーの過去がシリアス過ぎてビビった記憶がある。
エドガーと出会う前のエピソードゼロ的な「銀月夜のフェアリーテイル」・「雪水晶のフェアリーテイル」も好き。

芦辺拓『ダブル・ミステリ: 月琴亭の殺人/ノンシリアル・キラー』

弁護士・森江春策シリーズ。
本の表と裏からそれぞれミステリの中篇が始まり、真ん中に解決篇があるという面白い本。こういう構成が凝った本を見ると楽しくなる。
しかも、「月琴亭の殺人」は謎の人物からホテルへ招待されるところから始まる王道ミステリ、「ノンシリアル・キラー」はライターが自分の周りで起きた事件を調べるサスペンス。タイプの違うミステリを一冊で楽しめて大変お得感ある!
ネタバレにならない感想を上手いこと言えないけど、この本の構成だからこそ!みたいな要素がきちんとあって、大変良い。
しかし、芦辺拓作品が何作か積読に存在しているはずなのに、全然見つからない…『紅楼夢の殺人』は絶対に買ったはずなのに…

マチバリ『悪女の手帳~私を殺した皆さまに、最高の結末を~』

『私が死んで満足ですか?』のコミカライズが面白かったので、こちらも読んでみた。
なろう系でもWebtoonでもお馴染みの死に戻り令嬢の復讐モノ。そこに「精霊の加護」と呼ばれる異能力要素がプラスされている。自分の持つ異能力を上手く使いこなして戦うというのが好きなので、この設定は楽しかった。
時間が巻き戻った理由も作中で判明するし、ざまぁも過剰でもなく物足りなさもなく。
マチバリ作品、性に合っているみたいなので他も読んでみよう!

チャールズ・アダムス『アダムス・ファミリー全集 』

幼い頃から何度観たか分からないくらい映画2作とも大好きなので、原作を読めてすごく嬉しい!というか、漫画が原作とは知っていたけど、一コマ漫画とは思わなかった。ここから、アニメやドラマ、映画までメディアミックスしたの凄い。原作の世界観がしっかりしてたからこそ、こんなにもメディアミックス出来たんだろうな…
映画でもちゃんとあった、屋根から油?熱湯?をぶちまけるの、アダムス・ファミリーの象徴みたいな感じで大好き〜!
そして、ウェンズデーは映画も原作もタイプは違えど、どちらもとても可愛い。好き。

恩田陸『ユージニア』

旧家で起こった凄惨な事件。唯一の生き残りは盲目の美少女。その事件のルポを書いたのは事件の第一発見者であり、事件当時は少女だった女性。読み進めていくなかで、徐々に明かされる二人の関係性と、第三者の目から見た美少女の姿。
こ、これは好みの〈少女小説〉だ〜!!とテンションがぶち上がり、一気に読んだ。
登場人物の名前が変わっている章があったり、作中で残された謎もあるけど、そこも含めて大変良い作品だった…余韻がすごい…
なので、「ユージニアノート」にはめちゃめちゃ戸惑った!電子書籍で読んでたから…
恩田陸作品はこの世にたくさんあるのに、これまで『夜のピクニック』しか読んだことなかった。せめてミステリ系の作品はもっと読むぞ!

西村京太郎『七人の証人』

ある殺人事件の被疑者が自らの無実を訴え続け亡くなった。その被疑者の父が息子の無実を信じ、事件の証言を再検証するために、事件の証人と十津川警部を無人島に集める。
十津川警部シリーズの中でも異色作では??
『十二人の怒れる男』のように、些細な気付きから証言が次々と覆っていく様子にはとてもスッキリする!けど、ラストは物悲しいな…

尼子騒兵衛『落第忍者乱太郎』1巻

今でもアニメを観る勢だけど、原作漫画は初めて読んだ!
くのいち教室にユキちゃんもトモミちゃんもいるのに、おシゲちゃんは…??と思って調べたら、おシゲちゃんはアニメオリジナルキャラだったと判明。し、知らなかった…!!

背筋『文庫版 近畿地方のある場所について』

単行本と文庫本で内容が異なると聞いて、思わず買ってしまった。ホラー苦手なのに。とりあえず、まずは文庫本から読んでみることに。
雑誌記事やネット掲示板などのテキストを詰め込んだモキュメンタリー形式のホラー作品。
短くて怖い話がテンポよく掲載されており、テンポよく怖い…しかし、怪異の正体を見極めようとするミステリ的な面もあり、だんだん怖くなくなってくる。ついに、ラストはホラーであることを忘れてしまう。読み始めた時はこんな哀しみの物語になるとは思わなかったよ…
と、油断したところで、袋とじが!作中で一番見たくないと思ってたヤツだな!?怖いよ!!
『口に関するアンケート』を読んだ時も感じたけど、背筋作品嫌いじゃないどころか、結構好きかも…『穢れた聖地巡礼について』も読んでみたい。

知念実希人『スワイプ厳禁 変死した大学生のスマホ』

書店で見かけて、スマホ型の本だ〜!?と興奮し、思わず購入。帰宅後に本の後ろにある広告ページをチェックしたら、どうやら書店で隣に置いてあった『閲覧厳禁』も一緒に買うべきだったらしい…(後日ちゃんと買いに走った)
結構短めだけど、ちゃんとホラーだし、仕掛けもあるし、怪異の説明もある(一応)。とはいえ、やっぱり物足りなさは残る。『閲覧厳禁』、気になり過ぎる…

【2025年9月のまとめ】

2025年9月1日時点で積読は642冊。
9月中の積読追加が39冊、読了・再読が9冊。
結果、9月30日時点で積読673冊。

ホラーが苦手で、わりと分かりやすく夢見が悪くなるタイプ。そのため、ホラーは朝の通勤時あるいは会社の昼休憩中に読む!怖くなったら、すぐにギャグ漫画!というルールの徹底で無事に『近畿地方のある場所について』を読み切った。ありがとう、『落第忍者乱太郎』…
今後もホラー作品とギャグ漫画はワンセットでいこうと思う!!

九井諒子『ダンジョン飯』全14巻+α、読破!/2025年8月読書記録

毎年毎年思ってるけど!夏!暑すぎ!
今年は雨も異常な降り方だったので、会社の帰りに何度か全身びしょ濡れに。そのまま冷房で身体を冷やし風邪気味になったり、低気圧による頭痛・ダルさがあったり。
あまり読書が捗らないので、漫画を一気読みして1ヶ月の読了冊数を稼ぐ作戦に出てしまった。こういう時の為に読みたい漫画を何作か全巻買いしておこう…


【2025年8月に読んだ作品】

瀬戸口みづき『めんつゆひとり飯』8巻

保ヶ辺さんのソースと舞ちゃんの回が面白い。というか、単純に舞ちゃんが好き。恋をして様子がおかしくなる女の子は可愛い(ただし2次元に限る)
しかし、ドラマ撮影見学レポートに出てきた真っ白な「めんつゆの空間」が気になって。真っ白な空間で円形に並べられためんつゆ…想像するだけで面白い…

安田修『自分を変えるノート術』

あまり難しいことを言わず、「とにかくノートに何か書こうぜ!」と勧めてくれるノート術の本。
これまで読んだノート術の本の中で一番実践までのハードルを下げてくれたかも。
とはいえ、バレットジャーナルやフレームワーク、ポモドーロ・テクニックについても簡単にまとめてあるので、物足りなさは感じない。これまでノートを使った知的生産に挫折してきたけど、色々と気負わずにまたやってみようかな。

前田裕二『メモの魔力』

ファクト(事実)をメモ→他へ応用出来るように「抽象化」する→自分のアクションへ「転用」するフレームワークが「メモの魔力」の正体。
最大のポイントである「抽象化」をするのがすごく苦手!なんでもかんでも具体的な事例で説明してしまう。もちろん、その方が伝わりやすいこともあるけれど。「抽象化」が出来たら、もっと本の感想とかも上手く伝えられるはず…
「抽象化」について、もっと詳しく知りたいので、他の本も探して読んでみよう。
あと、世阿弥『花鏡』は教養的にマストなのかな?こういう本にわりとよく引用されてる気がする。

あばたも(漫画)/マチバリ(原作)『私が死んで満足ですか? 疎まれた令嬢の死と、残された人々の破滅について』3巻(最終巻)

おぉ、最終巻にも嫌なキャラが出てきたな!?この作品に出てくる嫌なキャラって、「嫌な」というよりも「気持ち悪い」キャラというほうがしっくりくるかも…独特な味わいがある。
しかし、Webで原作小説を読んでいるはずなのに、ラストの記憶が全く無かった…

『超短編!大どんでん返し Special』

「どんでん返し」があるよ!と前面に押し出すのはどうかな!?と思ったけど、ちゃんと読み応えがあった。というか、2,000字程の短篇に「どんでん返し」を盛り込むの凄すぎる。
あと、34名の作家が参加しているアンソロジーなので、気になる作家を探すのにも最適。
収録作の中では、阿津川辰海「黒い雲」と一穂ミチ「恋に落ちたら」が印象に残っている。好き。阿津川辰海作品と一穂ミチ作品について、調べなきゃ!

九井諒子『ダンジョン飯』全14巻・『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版』・『九井諒子ラクガキ本 デイドリーム・アワー』

空腹で炎竜に負けた冒険者ライオス一行。迷宮奥に取り残されたライオスの妹ファリンを一刻も早く救うために、魔物を食べながら再び迷宮に挑むことを決意する。
徹頭徹尾「食は生の特権」と「共生」にこだわった漫画。好き。
少しずつ明かされる世界観も丁寧に創り込まれている。迷宮の成り立ち、それに伴う迷宮周辺に生きる人々の生活。寿命も文化も違う種族同士での共生。
「魔物を食べる」という事前情報しか知らずに読み始めたので、こんなに大きな物語になるとは!!良い漫画読んだな…という満足感がすごい。
しかし、本編もさることながら、『ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 完全版』・『九井諒子ラクガキ本 デイドリーム・アワー』にもショート漫画がたくさんあって、なんというか、福利厚生が手厚いみたいな(??)作者がこの世界観を大事にしているのが伝わってくるので、最高!

【2025年8月のまとめ】

2025年8月1日時点で積読は639冊。
8月中の積読追加が24冊、読了・再読が21冊。
結果、8月31日時点で積読642冊。

8月は冒頭10ページくらいを読んでストップしちゃった本をたくさん生み出してしまった…反省。

アゴタ・クリストフ『悪童日記』三部作にビビる/2025年7月読書記録

7月某日。
九州国立博物館にて開催されている特別展「九州の国宝 きゅーはくのたから」へ。お目当ては圧切長谷部。自分でも驚いたけど、実物を目の当たりにしたら泣いてしまった…
推しに会ったら泣いちゃうタイプのオタクなんだ、自分。30年以上生きてるけど、まだまだ知らない自分がいる…という話でブログ記事を一本書けたらいいんだけど、書く自信ないので!ここで吐き出す!

【2025年7月に読んだ作品】

有栖川有栖『有栖川有栖の鉄道ミステリー旅』

作家・有栖川有栖による鉄道と旅とミステリー、そして奥様への愛あふれるエッセイ。
有栖川有栖が鉄道好きだとは知っていたけど、ガチの乗り鉄でビビる。新婚旅行のルートが紹介されているけど、本当にずっっっと電車乗ってる…これを一緒に楽しんでいる奥様、すごい。素敵な夫婦だ。
その他にもおすすめ鉄道ミステリーの紹介や『マレー鉄道の謎』の取材旅行の模様など有栖川有栖ファンは嬉しい内容ばかり。ニヤニヤしながら読んでいたが、「あとがきに代えて」で背筋がめっちゃ伸びる。鉄道旅を通して、有栖川有栖が感じる日本の問題点。この「あとがきに代えて」が書かれたのは2008年。17年経っても事態は好転していない。とりあえず、僕でも出来ることとして、選挙に行った!

 

白梅ナズナ/まきぶろ『悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~』6巻(最終巻)

待ちに待ったけど、終わっちゃうのは正直寂しい最終巻!まず、表紙のインパクト!どっちが悪役令嬢か分からないね!?
レミリアがエミの為に準備した大団円に号泣。幸せになってほしい人々がみんな幸せになった素晴らしい物語の終わり。とはいえ、クリムト君とスフィアさん、エルハーシャ殿下達のその後はめっちゃ知りたい!後生だから外伝が欲しい!
とりあえず、原作小説は読もうかな。

 

齋藤孝『20歳の自分に伝えたい 知的生活のすゝめ』

とうの昔に20歳は過ぎてるけど、「知的生産」とか「知性」に対して異常な憧れがあるので、鼻息荒く読みはじめる。幼少期から「賢くなりたい」と思って生きてきたけど、この思いは「より良く生きたい」ということなんだと、「はじめに」を読んで気付かされた。目から鱗。
こういう本を読む度に、インプットばかりになっていてアウトプットが足りてないよな〜と反省することしきり。どうしてそう思ったのか、感情に対する根拠を具体的に言語化出来るようになりたいのに、なかなか上手く出来ない。
あと、読まなきゃと思いつつもタイミングを逃しまくって読んでない『カラマーゾフの兄弟』をいよいよ読むべきか…

 

降田天『すみれ屋敷の罪人』

美しき三姉妹が暮らしていた戦前の名家の屋敷から発見された白骨死体。その白骨死体は誰なのか。調査のために、屋敷に勤めていた使用人たちを訪ねる。
「信頼できない語り手」の出現率が高いので、過去の秘密を解き明かすために当時の関係者へ話を聞きに行くという形式が大好き!「なぜ嘘をつくのか」という小さい謎が降り積もるので「信頼できない語り手」は楽しい〜!
しかし、タイトルとあらすじで勝手にイヤミスと決めつけていたので、びっくりした。イヤミスとは真逆だったので、誠に申し訳ない…
そして、解説によると「降田天は、鮎川颯と萩野瑛の二人による合作ペンネーム」らしい。しかも、デビュー作はルルル文庫。もともと気になる作家ではあったけど、より気になってきた。もっと読んでみよう!

 

クラナガ『恐竜はじめました』3巻

小さな恐竜と白亜町の人々の優しい物語。
今回も五臓六腑に染み渡る優しさと可愛さ。しかし、毎回哀しいシリアスパートがあり、このシリアスパートで号泣。クモ!?ねぇ、クモ!?そうだったの!?慌てて、2巻を読み返すと伏線あった!はぇぇぇ…
あと、犬山家が最高。自分も同じ名字なのに夫を名字で呼ぶ妻が大好きなのだ。

 

谷瑞恵『伯爵と妖精 涙の秘密をおしえて』

シリーズ第7作目。再読。
エドガーとリディアの両片想いも良いけど、レイヴンがちょっとずつ「普通」に近づいているのが良き。ここから先は徐々に「おもしれー男」になっていくので…

 

鳳香『鉄錆と1000カラット 』2巻

お!粘着質そうなヤベー男出てきた!やはり少女漫画には三角関係が必須だよね〜!!(個人の意見です)
アレクレアとユニが可愛いのはもちろんだけど、鋭とアデルも可愛すぎだ。好き。
しかし、登場人物が可愛いだけに、世界観の不穏な感じが気になるのだ…

 

アゴタ・クリストフ/堀茂樹(訳)『悪童日記』

過酷な戦時下で生き延びる為に「悪童」として成長していく双子の記録。三部作の第一作目。
双子や周りの大人達のインモラルな物語かと思いきや、それぞれに独自の倫理観がきちんとあることが読み取れる。そこが生々しいというか、リアルな人間だよな〜という感じがして好き。
読み終わる頃には、ダークヒーローみたいな双子に慣れてきているので父親の結末に関しては驚かないけど、ラストの2行にはひっくり返った。え、全然予兆なかったよね!?なんで!?

 

アゴタ・クリストフ/堀茂樹(訳)『ふたりの証拠』

『悪童日記』の続きであり、三部作の第二作目。双子の片割れであるリュカがメイン。
登場人物は気になる存在ばかりだし面白くはあるけど、前作ほどのパンチはない。続編はリュカのビルドゥングスロマンなのかな〜?と油断していたら。また!ラストが!クラウス帰ってきたの!?しかし、「調書」はどういうこと!?我々読者が今まで読んでいたものはなんなの!?
大混乱しながら、すぐさま『第三の嘘』へ。三部作をまとめて買っておいてよかった…

 

アゴタ・クリストフ/堀茂樹(訳)『第三の嘘』

『悪童日記』・『ふたりの証拠』から続く三部作の第三作目。
小説なのでそもそも全部「虚構」だと言われてしまったらそれまでだけど、我々読者が前提として信じていたものを淡々とひっくり返してくる。『悪童日記』・『ふたりの証拠』は作中作であり、これが双子の「真実」なのか…?しかし、この作品のタイトルは「第三の嘘」。訳分からなくなってきた…とにかく、この三部作はすごい。

 

【2025年7月のまとめ】

2025年7月1日時点で積読は619冊。
7月中の積読追加が29冊、読了・再読が10冊。
結果、7月31日時点で積読639冊。

『悪童日記』三部作の存在は20年前から知っており、ようやく読んだ。結果、ひっくり返ったり混乱したりと大変忙しいけど充実した読書体験に。やはりちょっとでも気になった本は積極的におさえておかなければ!こうして、増える積読!

 

えすのサカエ『未来日記』全12巻+α、読破!/2025年6月読書記録

月に一回更新するこの読書記録ブログも気付けば一年以上続いている。基本的に三日坊主が当たり前の人間なので、継続出来ているのは嬉しい限り!
そのうち、読書記録以外のブログもアップしてみたい。日常とか旅の記録とか、バッグの中身とか。

【2025年6月に読んだ作品】

カマタミワ『非日常活はじめました。』

SNSでたまたま読んだ「あえて終電を逃してみる」が面白かったので購入。こういう出会いがあるから、SNSのおすすめ機能も悪くはないと思える。
自分なりのリフレッシュ方法の正解がよく分からず生きているので、自分に合った「非日常活」を見出したカマタミワさんのこと尊敬する…
カプセルトイで出たもの実際に食べる旅、楽しそう!

麻布競馬場「違う海にいる」

文芸誌『GOAT』第1号収録。
すごく繊細な作品!ペンネームからはこの繊細さは想像出来なかったな…というか、ペンネームがめっちゃ気になるね??
新居の一番風呂泥棒という斬新なモチーフに、なにかあったような、ないような微妙な人間関係!昔はその人に対してだけタメ口だったのに、時を経て敬語になるって…めちゃくちゃ人間関係の機微を表現していると思う。すごい。
他の作品も読んでみたくなったんだけど、タワマン文学ってなに??タワマンは新たな文学ジャンルも生み出したの??

えすのサカエ『未来日記』全12巻・『未来日記リダイヤル』・『未来日記モザイク』・『未来日記パラドックス』

未来が分かる日記「未来日記」を所有する者達の神の座を賭けたサバイバルゲーム。
アニメを3話まで観た過去を思い出し、懐かしくなり一昨年に全巻まとめ買い。無駄に2年も寝かせてしまった…
読み始めたら止まらず、一気読み。お、面白かった…ストーリー的に粗い部分もあるだろうけど、そんなことも気にならない勢いがあった。主人公・天野雪輝(ヘタレ泣き虫)とヒロイン・我妻由乃(ヤンデレストーカー)の関係がサバイバルゲームと世界の要となるのが好き。二人の愛は全てを超えるのだ…
外伝のモザイクは日記所有者の一人である雨流みねねが主役。シリアスとギャグの温度差が凄い。
もうひとつの外伝・パラドックスは、探偵・秋瀬或がメイン。椿さんに救いがあったのが嬉しい。

青波鳩子『その花の名前は』

Web版も読了済み。すごく気に入っていたので書籍版には加筆があると聞いて嬉しくなる。確かに、Web版より恋愛要素が増えてる!
途中までは流行りのざまぁ系のテンプレだけれど、結末はざまぁ系にはないタイプの独特な雰囲気と切なさ。とにかく泣いちゃう。
ヒロインのデルフィーナも好きだけど、清濁併せ呑み己を犠牲にしてきた王妃の物語が気になりすぎる…親世代の外伝読んでみたい…
あと、書籍用書き下ろしで庭師のガイロが良すぎて。こういう大人になりたい。

春日武彦『屋根裏に誰かいるんですよ。都市伝説の精神病理』

屋根裏に誰かいるという妄想や第三者からは見えにくい「家」という場所で生まれた狂気について、実際の症例やフィクションの例を紹介・考察した本。
まず、屋根裏に他人が住んでいるという妄想が一つのパターンとしてあるということに驚いた。荒唐無稽っぽいけど、類型的な妄想なんだ…
興味深い内容が多くて面白かったけれど、筆者の語り方で気になる部分があって、そこがちょっと受け入れづらいというか、モヤモヤするというか…う〜ん…

山田風太郎『棺の中の悦楽〈悽愴篇〉~山田風太郎ミステリー傑作選4~』

米澤穂信がとても褒めていた「新かぐや姫」を読みたくて。
〈悽愴篇〉と名付けられているだけあって、収録作の後味どれも辛すぎぃ…しかし、全部面白いので、やはり山田風太郎は天才。生と死、善と悪、聖と俗。全てが反転していく。すごい。
「新かぐや姫」、「赤い蝋人形」、「二人」がとても好き。

【2025年6月のまとめ】

2025年6月1日時点で積読は613冊。
6月中の積読追加が25冊、読了・再読が19冊。
結果、6月30日時点で積読619冊。

電子書籍は購入日時がアプリですぐに分かるということに気付いた。つまり、どれだけ積んでいたか、すぐに分かるということ。今後は、その辺りも意識して積読解消に努めていきたいものです…

宮部みゆき作品をちゃんと読みたい。/2025年5月読書記録

愛するコバルト文庫のシリーズ作品〈ヴィクトリアン・ローズ・テーラー〉と〈東京S黄尾探偵団〉の同人誌を買った!!やった〜!!シリーズ終了して結構経つのに、商業じゃなくて自費出版してでも作品を届けてくれるってファンとしてはとても嬉しい!
本編も改めて読むぞ〜〜!

【2025年5月に読んだ作品】

獅子『メンタル強め美女白川さん』7巻

今回のメインとなる藤坂さんと白川さんの交流があまりにも優しく心温まる。このシリーズは毎回共感しまくって泣いてしまう。優しい世界で生きていきたい…
メイン以外だと、羽柴さんと女子高生のエピソードが好き!

ベンジャミン・スティーヴンソン/富永和子(訳)『ぼくの家族はみんな誰かを殺してる』

タイトル的に変わり種ミステリorイヤミスかと思いきや。フェアを重んじる正統派の流れを汲むミステリだ〜!正統派とは断言出来ないところもあるけど、こういうの大好き〜!
訳者あとがきによると、シリーズ第二作目がすでにあるらしい。これ、シリーズ化してるんだ!?赤川次郎『ひまつぶしの殺人』がシリーズ化してたのと同じくらいの驚き…

高田大介『まほり』上巻・下巻

史料分析とフィールドワークの描写が多く、どうなるんだろう??と思っていたら!タイトルでもある言葉「まほり」の意味が判明してからの展開がすごい!
そして、最後の台詞によって「まほり」の実在がほぼ確になり、物語上のもうひとつの謎も解ける仕組みに驚く。
しかも、爽やか恋愛小説でもある。香織が車中で鬨の声を上げる場面、こっちも「よっしゃ!やったね!」となる!
読み始めはとっつきにくかったけど、読み応えのあるすごい作品だった…

三浦しをん『好きになってしまいました。』

しをんさんは自身をズボラと評しているけど、絶対にそんなことない!だって、あんなに植物を愛情持ってきちんと育ててるんだよ!?本当に植物がお好きなんだな…尊敬…
今回は旅のエッセイ多め。しをんさんは旅行先の土地の素晴らしさを見つける天才だ。
しをんさんのエッセイはたくさん読んでるけど、小説はほぼ読んでないので読まねば!と長年思っている…

鳳香『鉄錆と1000カラット』1巻

友人からオススメされた漫画。
ヒロインのユニ=アイローンがあまりにも自分好みの可愛さで驚く。世界観も大好き。
流石だ、友人!僕の好みをよく分かってる!
同作者の『ハッピーキャンディーウイルス』も面白そう。

宮部みゆき『R.P.G.』

最初は何で?と思ったけど、読了後はこの作品のタイトルが『R.P.G.』であることに納得しかない!タイトル含めて、とても洗練された作品。
しかし、よくよく考えてみると20年以上前に読んだ『ステップファザー・ステップ 』とこの『R.P.G.』しか宮部みゆき作品を読んでいない。何でこんなに読んでないのか自分でもよく分からない…とりあえず、『クロスファイア』と『模倣犯』は読みたい。

谷瑞恵『伯爵と妖精 呪いのダイヤに愛をこめて』

シリーズ第5作目。再読。
リディアがシリーズ随一で空回っている気がする…でも、その空回りも恋する乙女ゆえなので、とても可愛い。エドガーもリディアとの距離感に悩んだり、恋愛面が進展している!しかし、恋愛面が進展すると組織への復讐とかエドガーの出自とか重ためな部分も出てくるので…

青木祐子『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスは明日への切符』

シリーズ第5作目。再読。
この巻、めちゃくちゃ好き!!なぜなら、ユベール(従僕)とイヴリン(女伯爵)のカップルが大好きだから!!イヴリンからの命令には本能的に従うユベールは良い…

谷瑞恵『伯爵と妖精 取り換えられたプリンセス』

シリーズ第6作目。再読。
リディアのチェンジリング疑惑。前巻のエドガーの出自と合わせて、このシリーズの大事なポイントが出揃ったかな??
再読すると「そういえば、ここに伏線が!?」と初読時とは違った楽しみが出来るの良い。

青木祐子『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと硝子のドールハウス』

シリーズ第6作目。再読。
美しい姉弟の閉じられた世界。こういう設定、大好き〜!『恐るべき子供たち』を読み返したくなるよな…
10代で読んだ時は、クリスが健気で可愛いと思ってた。30代の今、一番健気で可愛いのはシャーリーでは??と思いはじめた…

ヴィクトル・ユゴー/大友徳明(訳)『ノートル=ダム・ド・パリ』

今回読んだのは抄訳版。あまりにも面白くて、ページをめくる手が止まらず。
カジモドもフロロもエスメラルダも報われぬ愛に全力で生きた。その中でも、カジモドに一番肩入れしてしまう。エスメラルダはあまりにも身勝手でカジモドに残酷過ぎる…辛いよ、カジモド…そして、ラストシーンが美しくて不気味で、大変良い。
いつか全訳にも挑戦したい。あと、『レ・ミゼラブル』も。

【2025年5月のまとめ】

2025年5月1日時点で積読は606冊。
5月中の積読追加が17冊、読了・再読が11冊。
結果、5月31日時点で積読613冊。

当たり前かもしれないけど、10代の時と30代の今で少女小説の感じ方が違ってきてるな、と。昔はヒロインのことしか気にかけてなかったかも…その変化が面白いから、昔読んだコバルト文庫のシリーズを積極的に読み返していこう!